ノーゲーム・ノーライフ

2014.03.04

テレビアニメ『ノーゲーム・ノーライフ』アフレコ現場潜入レポ

ギャグシーンではスタッフ陣が大爆笑!?TVアニメ『ノーゲーム・ノーライフ』のアフレコ現場に潜入!

出演者のみなさん

『  』(くうはく)。

ゲームにおいては負け知らず。名声をほしいままにし、果ては“都市伝説”の域にまで達したゲーマー兄弟・空(そら)と白(しろ)の名だ。そんな彼らはある日、“神”と名乗る謎の少年・テトによって異世界へと召喚されてしまう。

「全てをゲームで決める」という掟のもと成り立つこの世界。人類を含め、天翼種、獣人種など16もの種族が存在し、均衡を保っていたが、このなかで最弱の人類種は今まさに滅亡寸前。状況を知った空と白は、人類種を救うべく“ゲーム”に挑むが……!?

榎宮 祐原作のライトノベル『ノーゲーム・ノーライフ』。のちに連載スタートしたコミカライズ版にも榎宮氏が関わる、同氏の意欲作だ。そして、4月よりアニメもついに放送スタート! 空役の松岡禎丞さん、白役の茅野愛衣さんをはじめ、日笠陽子さん、田村ゆかりさんら豪華声優陣が名を連ねている。

そこで、テレビアニメ『ノーゲーム・ノーライフ』に触れるべく、アフレコスタジオに潜入!取材を行った。


●並々ならぬこだわりが伝わる音声収録

まだ寒さが厳しい某日。都内アフレコスタジオに、本作の声優陣が次々と姿を現した。この日の出演者は、松岡禎丞さん(空役)、茅野愛衣さん(白役)、日笠陽子さん(ステファニー・ドーラ役)、田村ゆかりさん(ジブリール役)、井口裕香さん(クラミー・ツェル役)、能登麻美子さん(フィール・ニルヴァレン役)ら、総勢7名。全員が揃い開始予定時間になったところで、いよいよ音声収録がスタートする。

「ゲームで全てが決まる世界」「超弩級の頭脳バトル」世界観だけを見ると、「シリアス」というイメージが浮かぶかもしれない。しかし、実のところギャグシーンもあちこちにネタが仕掛けられており、本作の魅力のひとつとなっているのだ。

というわけで、今回の収録でもギャグシーンが多数!なかにはパロディもあり、日笠さん演じるステファニー・ドーラが「某国民的アニメ」の人気キャラに例えられる場面では、モノマネで返答するというアドリブまで飛び出した。ブース外では、たびたび笑いが巻き起こる!

とはいえ、そのほかのシーンでは、終始緊迫した雰囲気だった。ファンタジー世界を描いているだけに、本作ならではの用語や言い回しが数多く並ぶ台本。百戦錬磨のキャスト陣とはいえ、これに向き合うためには一層の緊張感をもって挑む必要がある……ということなのだろうか。

特に、空役・松岡さんはセリフ量が多く、監督からもより入念な指摘と演出があった。さらに、空の性格を表す、他人を見透かしたかの様なセリフには、演出に力が入る。「語尾を上げてみようか」「語尾を下げてみたらどうなる?」「吐き捨てるような感じでもう一度」など、納得いくまで収録が重ねられた。

また、ジブリール役・田村さんには、ト書きの「興味津々」という言葉から読み取れる“テンション”のなかでも「もうちょっと高めに」という、なんとも絶妙な演技指導があった。

こういった演出に対し、キャスト陣も全力で応えていく。なかでも、演技指導を受けて収録に入るまでのほんの数秒間で、セリフを口に出し自分なりの表現を探っている姿は印象的だった。

妥協しない演出。もちろん、それが制作ということなのだろうが、あらゆる可能性を探りながら、キャストもスタッフも一緒になって理想形を追い求める姿には、より強いこだわりが垣間見えた。緊迫した雰囲気に思えたのも、そのせいかもしれない。そして最後に、通しでは収録が難しかった、リアクションや寝息などキャラクターの細かな仕草にも声が入れられ、収録は終了した。

放送を間近に控えた『ノーゲーム・ノーライフ』。この先も手に汗握る展開が起こること必至だ!!キャスト、スタッフ双方の“熱”を感じつつ、この世界に酔ってみてほしい。

[取材&文・松本まゆげ/写真・アニメイトTV編集部]

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